幼児虐待の厳罰化

相次ぐ児童虐待の防止策を国に求め川崎市と神戸市の女性が別々に始めた署名活動への賛同者が合わせて10万人を超えたことが11日、分かった。署名のきっかけの一つになった大阪市の松本聖香さん=当時(9)=が虐待され死亡した事件以降、全国ですでに20人を超える子供の命が失われた。2人は新たな虐待防止策が一刻も早く確立されることを願い、歩調を合わせることを確認。集めた署名を9月の次期通常国会にそろって提出する。

イザ! - 虐待死を防げ! 厳罰化求め署名10万人、国会へ

最近、虐待により子供が殺されたり、大怪我をする事件が非常に多い。特に、大阪市で 3 歳と 1 歳の姉弟が置き去りにされて死亡した事件や、奈良でロフトに閉じ込められて衰弱しした事件などは、同じ位の子供を持つ身としては、ニュースを読んで非常に心が痛んだ。

ただ、虐待を厳罰化したところで、本当に虐待が減るのかどうかは疑問に感じる。

厳罰化する意味としては、犯罪を犯すことへの抑止力を持たせるということが主目的だと思うが、虐待の場合、虐待している本人は、しつけだと思っているのがエスカレートする場合と、ネグレクトの場合がほとんどだと思われる。
この場合、厳罰化したところで、本人には犯罪を犯しているという意識がないか、そこまで考える余裕がない状態だと思われるため、厳罰化が虐待防止の有効策となることは、ほとんど期待できないのと思うのである。

それよりも、そういう状況になる前に、親や子供をサポートする仕組みなどを作ることの方が重要であると思われる。
具体的にどういう手を打てばいいのかということや、子供の数だけ家庭の状況が様々あり、全てをサポートして虐待を完全になくすことは、現実的には難しいと思うが、厳罰化よりも有効なのではないかと思う。

そして、今、自分にできることは、自分の子供を同じような目に遭わせないようにすることだと思う。