大衆による間違いの訂正

先週、「ウェブ進化論」についての書いたけど、その中にウィキペディアについての記述があった。不特定多数の人が編集できるウィキペディアの信頼性についての内容だ。不特定多数無限大の人が見るウィキペディアでは、間違った内容を書き込むこともできるが、そのほとんどはすぐに正しい内容に訂正されると言ったことが書かれていた。

ここで述べられていた内容とよく似たことがきっこの日記でもあった。「きっこの日記を」見ていただければわかるので詳しくは書かないが、きっこさんが歌手のhitomiさんの誕生日が5月29日だと書かれたことに対し、1月26日だとたくさんの指摘を受けたという内容だ。

個々が持つ知識は全世界の情報から見れば微々たるものだし、個々の知識は持っている範囲より持っていない範囲の方が遥かに大きい。しかし、個々が集まり不特定多数となった場合、全体の知識は個々が持つ知識の総和になり、その総和が間違った内容を訂正する方向への力に働いたんだろう。その中で少数個人の悪意を持った情報操作などを行ったとしても、それはノイズにしかならないだろう。

梅田さんも書かれていたが、ネットの危険性よりも可能性に期待をかけた方が、私たちの受ける恩恵はもっと大きくなるだろう。