デファクトのフレームワーク

SecondEditionの日記 - デファクト

母数が少ないのと会社や地域によって偏りがあることを考慮してみても興味深い内容。Strutsが以外に業務システムでは使われていないというのに驚いた。
でも確かにうちでもStrutsを使ってるところと社内用フレームワークを使ってるところを比べると同じか社内フレームワークを使ってるところの方が多いかなって感じだ。Springや、SeasarJSF なんかは使ってるということを全く聞かない。

その理由は、上の記事でもあるように

なぜデファクトが無いかというと、どのフレームワークも、生産性や保守性という観点で、劇的には変わらないからだと思います。言い方を変えると「それを使わなくても、アプリケーションを作ることができる」。

デファクト候補になっているフレームワークって、確かに便利です。でも、自分達が今までつかっていたもの + 少しの工夫と慣れ(熟練度増)で同程度の生産性や保守性が確保できることが多くて、乗り換えるほどの何か、は無い気がします。

ってことがあるんだと思う。特に学習コストがかかることや慣れ、ノウハウなんか全くないフレームワークを使うことを考えると使い慣れたものを使った方を使ってしまうのだろう。


ちょっとはなしは飛ぶが、主要言語が COBOLVBJava と変遷したのはシステムのプラットフォームに大きく関係がある。COBOLメインフレームVBはクライアント・サーバ、Java は Webアプリケーションと言うように、プラットフォームが変わったためにそれまでの使い慣れた言語を捨て(と言うか使い慣れたものを使えない状態になり)、学習コストがかかりノウハウがない言語へと移行してきた。

しかしフレームワークは、同じプラットフォーム上にあるものなので、使い慣れたものを使えてしまうため乗り換えようという意識が働かない。そのために、デファクトといわれるフレームワークが出てこないという状況が発生しているのだと思う。

Webアプリケーションから次のプラットフォームへ切り替わるまで、しばらくの間は今と同じような状況が続くのだろう。